今回は機工報+AEセンサーをご紹介します!
1.AEセンサーとは?
AE・アコースティックエミッション(Acoustic Emission)は、音響の放射を検知するセンサーです。 地すべりの前兆検知、溶接不良検出、設備診断などその応用分野は非常に幅広く、工作機械においては、切削や研削工程、ベアリングの非破壊検査、溶接の良否判定等、多く使われております。
2.AEセンサーの特徴とは?
AEセンサーは金属のき裂を見ることで、振動・温度といった故障の2次現象が発生する前に破壊の予兆を検知することが可能となります。金属はいずれ壊れます。壊れる状況をいち早く予兆することが出来れば、ラインの急停止や補修部品の先行手配等、先に動けることができ、メリットは出るかと思います。
3.使い方
使い方は主に2通り。
ⅰ. 機械に装着しておき、常時監視する
ⅱ. 聴診器のように定期的に診断を行う
工場では人がいちいち機械の確認を行っている暇がありません。ⅰの仕組みを作っておくことで、BIツール等により機械の状況をリアルタイムで見ることができます。ただ、機械1台1台にセンサーを設置する為、コストがかかります。
そこで効果が出る迄の運用方法としてⅱを行います。機械の診断場所、点検方法を決め、定期的(1週間とか1ヶ月に1回)に診断します。最初に決定した基準値から徐々に変化しますが、振動や熱として現象が現れる前に設定した閾値を確認すれば良いわけです。素早く診断したい場合は、センサーのみを実機に付けておき、配線だけを繋げることも可能となります。
4.用途に合わせたご提案
AEセンサーは金属内部の破壊現象を捉えることが可能です。価格も高価なものから安価なものまであります。また、精度がそれほど要求されない設備ですと、AEセンサーでなくても予兆を検出することができます。重要設備で始めた方が良い等、考慮する必要があります。
ご紹介させていただく「FIRST.AE」は、安価でポータブルタイプもあります。簡単に持ち運びができ、各機械の診断を可能とします。その中で常時監視が必要なものに関しては常時監視タイプをおススメさせていただきます。運用方法についてもお気軽にご相談下さい。
※予防保全ソフトウェア「機工報」とは!?
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