前回の記事ではμDDモータの基本的な情報に触れましたが、
今回はμDDモータならではの導入事例についてご紹介します!
導入事例01――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【細胞培養操作向け遠隔操作システム】 (マスタースレーブ関係採用事例)
~ピペット操作の感覚を無線遠隔操作可能に~
研究所、医薬品製造工場での生産性向上に貢献
微妙な動きや加減速が必要な動作など直感的な操作を行う作業工程のうち、
主に細胞培養の工程で行われるピペットを用いた液体の吸引や吐出などの
細かな作業を容易に遠隔から操作するシステムのプロトタイプを開発しました。
①本システムで使用するロボットは、操作側、遠隔側共に「人協働ロボット」を採用し、
細胞培養に適した安全で安定した操作が可能です。
②ロボットが操作するピペット本体の駆動部に小型高精度サーボモータを採用すること
で、操作側から遠隔側のロボットにピペットの微妙な動きを正確に伝え、あたかも
その場で作業するかのような操作が可能です。
③ロボット操作時の取得データ(ロボット挙動、ピペット動作、映像等)を保存することが
できるため、ピペットを用いた詳細な動作が細胞に与える影響を分析することが可能と
なります。
μDDモータを使用することにより
1⃣ 小型軽量化が可能
2⃣ ギアレスですのでモータの電流値、エンコーダ値を高精度に検出可能
3⃣ バックドライバビリティに優れておりますので、操作感を損ないません。
<採用モータ>
【型 名】 MDS-2018-36KE 2台
【製品名】 超小型ダイレクトドライブモータ
【備 考】 外径φ21mm、144,000C/R、ピークトルク130mNm
導入事例02――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
多角 × 高精度撮影(装置・インデックス関係採用事例)
~大型製品の高速分割撮像装置~
本事例の特徴
①多軸
最大5軸、XYZ+θ+チルトの独自機構
■150mm × 100mm程度の大型製品の移動、回転、揺動、カメラ照明移動という
複雑な動きをスムースに、かつ高い精度のハンドリングを実現しました。
②高速
大型製品の検査を短時間・高精度に
■複雑な多軸機構でも高速稼働。タクトタイム短縮に貢献します。
150mm × 100mm程度の大型製品でも、1個につき11秒*を実現しました。
*5 面 30 撮像時
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次回はμDDモータのカスタム事例についてご紹介します!
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